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レポート概要

この度、一般財団法人デジタルコンテンツ協会（DCAJ）は、『動画配信（VOD）市場調査レポート2017』を発刊しました。本レポートは動画配信市場の実態把握のためにDCAJ（デジタルコンテンツ協会）が独自で調査した結果をまとめたものです。

今回の調査の結果、2016年の動画配信（VOD）市場規模は、1,630億円（前年比約116％）と推定しました。動画配信サービスそのものの認知の高まりとともに、2016年は各事業者が従来のサービスを向上させる、マーケティングを深化させるといった取り組みを実施し、市場規模を拡大しました。

また、今後の市場規模の予測では、動画配信サービスのテレビデバイス対応やユーザーインターフェースの向上、また5Gの普及など動画配信サービス利用の利便性向上に繋がる環境の変化などを踏まえ、2021年には2,570億円まで成長すると推定しました。

2017年版では、立教大学社会学部メディア社会学科 教授 砂川浩慶氏による特別寄稿「動画配信市場における動向について『ＮＨＫテレビ同時配信で活性化するか!?』」を巻頭に配するとともに、2016年に注目を集めたテレビ放送と連携した動画配信サービスや、ライブ配信サービスの動向にも触れつつ、大きく変化している周辺環境の中での日本の動画配信の今を考察します。本レポートが、皆様のビジネスを推し進める上で少しでもお役に立てれば幸いです。

■ 動画配信（VOD）の定義
VOD（Video On Demand）とは、インターネットやCATV（ケーブルテレビ）などのネットワークを経由し、ユーザーが自分の好きな時間に動画コンテンツを視聴することができるサービスを指す。VODサービスには、ユーザーが代金を払いコンテンツを視聴する有料サービスと、広告費を主な収入源としユーザーから代金をとらない無料サービスがある。

■ 本レポートにおける動画配信（VOD）の範囲
本レポートは、有料VODサービスを対象とし、市場規模は2016年1月〜12月までにユーザーが支払った代金の総額としている。

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目次

Ⅰ．特別寄稿（⽴教⼤学社会学部メディア社会学科 教授 砂浩慶）
　動画配信市場における動向について
　「NHKテレビ同時配信で活性化するか!?」

Ⅱ．動画配信市場調査

　1．調査概要

　2．動画配信（VOD）とは
　　2．1．動画配信（VOD）の定義
　　2．2．動画配信（VOD）サービスの経緯
　　2．3．動画配信（VOD）の市場を取り巻く環境

　3．動画配信（VOD）市場の国内規模と最新動向
　　3．1．市場規模の算出方法
　　3．2．市場規模とその概況
　　3．3．課題
　　3．4．2016 年～2017 年の主な動画配信関連ニュース

　4．市場の今後

　5．主要企業の動向
　　5．1．NTT ぷらら（ひかりTV）
　　5．2．GYAO （GYAO!ストア、プレミアムGYAO!）
　　5．3．ジュピターテレコム（J：COMオンデマンド）
　　5．4．DMM.COM（DMM）
　　5．5．U-NEXT
　　5．6．HJ ホールディングス （Hulu）
　　5．7．エイベックス・デジタル（dTV , BeeTV）
　　5．8．バンダイナムコライツマーケティング （バンダイチャンネル）
　　5．9．楽天 （Rakuten SHOWTIME）
　　5．10．PERFORM GROUP （DAZN）
　　5．11．プレゼントキャスト（TVer）
　　5．12．Amazon.com（Amazon ビデオ）
　　5．13．Google(Google Play 映画＆テレビ)
　　5．14．Netflix

　6．主なVOD サービスの事業者概要一覧

　7．資料
　　7．1．デバイスの普及状況
　　7．2．2015 年の日本のコンテンツの市場規模と動向